事業案内

enterprise introduction​

井戸水における水質基準とその解説

容器の種類 >> 200mL滅菌瓶(ハイポ入り)

検査項目

一般細菌,大腸菌

採水方法

袋から取り出し、採水瓶に少量の空気の層を残すように採水して下さい。
細菌の試験ですので容器の内側を汚染しないよう注意して下さい。

容器の種類 >> 1Lポリエチレン瓶

検査項目

塩化物イオン,pH,色度,濁度

採水方法

3回程度、水を少量入れ、すすいだ後、満水になるまで採水して下さい。
多少の空気が入った状態でも大丈夫です。

容器の種類 >> 500mLガラス瓶

検査項目

TOC,味,臭気

採水方法

肩口採水して下さい。

容器の種類 >> 200mLポリエチレン瓶

検査項目

金属類

採水方法

3回程度水を少量入れ、すすいだ後、肩口まで採水して下さい。

【採水手順】
No.項目水質基準解説
1一般細菌1mの検水で形成される集落数が100以下いわゆる雑菌をさす。地下水の中の一般細菌数はあまり変化しないので、急に増えた時は、汚染されたおそれがあるといえます。
2大腸菌検出されないこと。ほとんどの種類の大腸菌は病原性はなく、人の腸内にも多く存在しており、ふんと共に排出される。赤痢菌等腸管系病原細菌による汚染の有無の間接的指標として利用されている。
3色度5度以下水の色合を示すもので、溶解性物質による類黄色あるいは黄褐色の度合を表す。
4濁度2度以下水に溶けない細かい物質があると濁りを生じる。その濁りの度合いを表す。
5臭気異常でないこと。地下水の流れてきた地質によってさまざまな臭いが生じる。土臭やカビの臭いばかりでなく、汚水の混入や藻類の繁殖によっても臭いが発生がすることがある。
6異常でないこと。地質(ミネラル成分や鉄やマンガンなどの金属の含有量)によってさまざまな味になる。また海水の影響や,汚水の混入によることもある。
7pH値5.8以上8.6以下酸性、アルカリ性の度合いを表す指標。pHが7のときに中性、7を超えるとアルカリ性、7未満では酸性を示す。
8塩化物イオン200mg/l以下塩分のこと。水質基準の200mg/Lというのは、塩味を感じない程度として決められている。塩化物イオンは地域差があるものの、ある程度は必ず含まれている。急激な値の変動により、水質の変化を知る目安となります。
9有機物(全有機炭素(TOC)の量)3mg/l以下炭素を含む化合物のこと。水が土壌の中で浸透していくに従って、有機物は微生物の働きによって分解され浄化されるが、汚染がひどくなると、自然の浄化能力を超えてしまう。従って、有機物の量は汚染の程度を知る目安となります。
10硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素10mg/l以下水中では硝酸イオンや亜硝酸イオンとして存在している。硝酸イオンは、腸内で微生物により還元され亜硝酸イオンとして吸収され、血中でヘモグロビンと結合してメトヘモグロビンとなる。これは酸素運搬能力がないため、体内の酸素供給が不十分となり、酸欠状態となる(メトヘモグロビン血症)。また硝酸性窒素は胃の中で発ガン性のN-ニトロソ化合物を生成する。
11鉄及びその化合物鉄の量に関して、0.3mg/l以下鉄は自然界に広く多量に分布し、血液など私達の身体の中にもかなり多量に含まれている必須元素の一つ。土壌中に多量に存在する元素なので、地下水にも含まれていることが多く、赤水として洗濯物を着色したり、お茶の味を悪くする。